中学不登校からの通信制サポート高校進学における5つの問題点と進路選択

こんにちは。

皆様の中にも、何らかの事情で現在不登校の方、もしくは過去に不登校を経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、中学不登校からの進学にあたって、通信制サポート高校および学習センターにおける問題点を、中学不登校から通信制高校へ進学した立場で考えてみました。

現在中学不登校の方およびその保護者様、もしくは同じような経験をされた皆様にも読んでいただきたい内容となっております。

サポート校(サポートこう)とは、高等学校通信教育を受けている生徒や高校に行かずに高等学校卒業程度認定試験合格を目指す個人に対して、学習に対する支援などを行う教育施設である。学習センター (高等学校通信教育)とも呼ぶ。
サポート校という呼称は通称であり、法的な根拠・区分・権限などはなく、学習塾である。なお、日本国外において日本人学校が存在しない、または日本人学校に通わない子供の多い地域で放課後や週末に日本語での教育を行う補習授業校とも異なるので注意が必要である。

サポート校 – Wikipediaより引用

学習センター(がくしゅうセンター)とは、高等学校通信教育(通信制高校)において、在校生の学習の利便性を補完するために設置された、物理的な教室を置く施設をいう。ターミナル駅近くの通学立地のよい場所に設置される。
通信制高校が学習指導要領に基づいて実施する面接指導(一般にスクーリングと呼ばれる)の会場と別個に別法人(学校法人・塾)が設置運営する場合はサポート校と呼ばれる学習施設であることが多いが、通信制高校が直営で設置している学習センターもある。

学習センター(高等学校通信教育) – Wikipediaより引用

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通信制サポート高校の5つの問題点

その1.学習レベルの低さ

まず、このような高校においては、基本的に教育現場での問題を抱えてしまった子供たちに対する支援をうたっています。そのため、一般的な高校と比較すると非常に低い敷居での入学が可能となっています。

いじめや人間関係での苦痛、雰囲気になじめないなどによる不登校はもちろんですが、非行に走ってしまったり、何らかの依存症になってしまったり、学習障害や発達障害など生まれつきの問題点を背負ったりしている子供たちも対象であり、それぞれ異なる問題点を持った生徒が入ってくることになります。そして彼らをひとまとめにしてしっかりと学び直せる環境を作るためにも、まずは基礎からしっかりと復習を行っていく必要があります。

入学したての頃は、基本的に小中学校の復習から始まります。多くの場合は問題なく乗り越えられるとは思いますが、場合によっては九九や百マス計算、小学校の漢字でも難しく感じる子も少なくありません。

しかし、ある程度以上の学習能力を持っている場合は話が変わります。その場合に関しては小中学校の復習がかえって苦痛に感じてしまうかもしれません。やがて勉強する内容も、中卒に毛が生えた程度までであり、彼らがこの授業内容に取り組んだとしても結局独学で済んでしまう内容です。参考程度ですが、僕の周りではセンター試験直前の時期に二元連立方程式を解けた生徒がほとんどいませんでした。

また、教師全員が必ずしも教員免許を持っているとは限らない場合もあるため、場合によっては不適切な指導が行われていることも考えられます。

やはり勉学に熱心な生徒も少ないため、本気で勉学をやり直したいと考えている場合は彼らのオーラに飲まれてしまわないようにも気をつけなければなりません。(言い方は悪いですが)騙されて入学した生徒の場合、こんな高校に入った時点で大学は無理だと諦めてしまうこともあります。教師に「お前に○○大学は無理だ」と夢を壊すように言われてしまうことすらあります。

学力面での問題点がある場合には最適な環境ですが、学力が高ければ高いほど苦痛に感じる可能性が高くなっていきます。

そのため、もしサポート高校への入学を検討する場合、本人のこれまでの学力と照らし合わせながら考えるべきでしょう。

その2.私立の場合学費が恐ろしく高い

こちらは私立の場合ですが、学費が高いものとなります。そのため、将来の家計への負担などが心配になる可能性があります。さらに性質上、一般的な私立高校と比べても高いものとなります。

その割にもかかわらず、設備などは貧弱な場合が多く、一般的な高校にはあるのにうちにはない、なんてものも少なくありません。体育館や実験室などがないという例も多く耳にします。また、交通も不便な場所にあることが少なくないため、場合によっては通学も苦労します。

つまり、高い学費に見合わない劣悪な環境であることが不満点としてあげられます。しかも場合によっては下手なお坊ちゃま高校よりも高い学費がかかる可能性があるため、家庭事情とも相談していかなければなりません。

その3.宿泊行事やスクーリングが面倒

通信制高校ゆえ仕方ないことですが、年に数日間、本校舎へのスクーリングが必要になります。しかしこれが少し大変で、本校舎の場所によっては実家より遠く離れた場所に数日間滞在することになり、心身の状況によっては厳しい場合もあります。

環境の変化によって、花粉症や皮膚炎などの物理的な影響が出てしまうこともあれば、家庭と異なる環境による精神的なストレスが出てしまうこともあります。

さらに、宿泊先も高い学費からは考えづらい劣悪な施設であることがほとんどであり、それもまた生徒たちを苦しめてしまう要因となっています。具体的には、飯がまずいし布団も寝心地悪い。

しかもこの手の学校ではよくあることですが深夜の監視が厳しく、消灯時間から深夜遅い時間まで教師が懐中電灯を照らしながら徘徊して監視しています。生徒が問題を起こさないためにやっているのでしょうが、これで恐怖心を抱える生徒が出ていたことについては本末転倒ではないでしょうか。別問題ですが教師たちの睡眠時間の確保も心配でしょう。

肝心のスクーリングそのものの内容も、遠足に加えて宿泊と校長のなが~い話がセットになったようなものです。もちろん自然体験や施設見学などは楽しいのですが、宿泊や先生のお話などが非常に面倒な内容となってきます。

数日間のスクーリングで卒業できることが通信制の最大のメリットになりますが、不登校経験者にとってはそれが普通の通学以上の精神的苦痛になってしまう可能性も否定できません。

その4.校則は厳しいくせに当たり前のようにDQNがいる

このような高校では過去に心の傷を負った生徒が多いため、外的要因で恐怖心を植え付けないルールが必要です。外的要因で怯えて来なくなってしまうことを防ぐためです。

僕のいたところでは、「茶髪を見ただけで怯えて来なくなってしまった子がいるから染髪は禁止だ」と言われたことがあります。染髪を禁止とする高校は少なくありませんが、正直この理由は流石におかしいんじゃないかと思っています。他にも、ピアスを開けたり、制服の上からパーカーを羽織ったり、免許をとったり(取得を試みようとしたり)することもアウトで、厳しい注意が下されてきました。

しかし、非行に走ってしまったことや何らかの問題を起こしてしまったことから、こういった高校で支援を受けながら通学する必要がある子も少なくありません。その結果、当たり前のように不良が勢力を確保し、最悪の場合喧嘩や抗争に発展してしまう例もあります。

僕は校門の前で他校の知らない不良たちと集会しているDQN軍団を見たことがあります。知人はDQN集団に喧嘩を売られています。

また、建前で染髪やピアスを禁止しているにも関わらず、不良がブチギレてしまえば教師も大人しくなります。そのため、最初は校則違反で怒られたとしても段々何も言わなくなっていきます。真面目な生徒には必要以上に厳しく注意するくせに不良は放置。

当然ですが飲酒喫煙は日常茶飯事。

無駄に厳しい校則ですが、果たしていじめが原因で不登校になってしまった子がこの光景を見たらどう思うんでしょうかね?

その5.進路選択の幅が狭い

先述の学習レベルの低さから分かる通り、大学進学率も低めです。

頭のいい生徒でもせいぜい大東亜帝国レベルが限界であり、日東駒専も厳しめ。国立やMARCHレベルは数年に一度出ればいいほうです。それどころか、センター試験を受けるだけでもエリートの部類として扱われます。

大多数の生徒の進路は専門学校かFラン大学に絞られてしまいます。正直名前さえ書ければ入れるような大学に行くくらいなら専門学校に行くか就職するほうがマシだとは思います。心の傷を克服し、希望の進路がうまくいくというような割合も非常に低いです。現に僕もニートですし、周囲も専門中退や就活失敗などの経験をしています。

また、就職できたとしても単純労働がほとんどであり、その後将来やりたいことが見つかったときに転職できる可能性も低いです。一生フリーターという選択肢も考えられます。

中には学歴関係ない業種(芸能やWeb系など)で才能を発揮して成功する人もいますが、残念ながら一握りです。

残念ながら、理想的な進路を目指すことは一般高校以上に難しいのが現実です。

…と、ここまで通信制サポート高校における問題点ばかりを述べてきましたが、それにあたっての今後の進路選択はどうするべきかを記載します。

将来の進路選択

将来の進路選択にあたっては、普通の高校に進学する、高卒認定試験を取得する、中卒のまま働く、通信制サポート高校へ進学する、などの選択肢をとることが考えられるでしょう。

それにあたって、どの選択肢をとるべきかの考えをまとめています。

普通の全日制高校への進学を目指す?

本人の学力がある程度あるのであれば、ぜひともこの選択肢をとることを推奨します。

しかし、人間関係の問題や通学における困難を抱えている可能性も少なくありません。

また、出席率や内申点が足りずに入れないことも多く、このような場合無理して不登校から復帰しなければならない場合もあります。

そして、最近は不登校受け入れ枠も用意されることが増えてきましたが、やはり難易度は高く、現状の問題点をアピールすることも必要になります。

総じて、本人の学力が平均以上あり、レベルの高い大学への進学を考えている場合はこの手段をとるのが望ましいでしょう。ただし、心の傷を克服できない間は通学や人間関係のリスクが大きいため、本人の心の傷の程度によっては十分な学力があったとしても厳しい選択肢となってしまいます。

独学で高卒認定試験をとる?

人間関係や外出の困難などが深刻な場合、この集団をとるのが最適だと思います。

独学でも取得可能であり、最短で16歳から取得できます。

しかし、怠け癖がついてしまったら結局資格を取得できず、全くもってその現状を改善できません。最悪の場合ひきこもりのまま年齢だけを積み重ねてしまう危険性もあります。

この理由より、本人に学習意欲がありながらも人間関係や外出に困難があり、なおかつ家庭内において教育の余裕があるのであればこの手段をとるのが望ましいでしょう。

さらにこの場合、同じ経験をした子供との集まりにも参加し、先述の困難を一緒に解消していけるような環境を作っていくことも大切です。

中卒で就職する?

芸能界やWebエンジニアなど、学歴がほとんど影響しない業界で才能を発揮できる可能性はあります。

しかし、求められるのは類稀なる才能と常人を遥かに上回る努力、そして時の運となります。

そうでない場合ほとんどは単純労働やアルバイトをすることになりますが、将来に活かせるスキルを身につけられる可能性は高くありません。さらに、職場いじめの危険性や社会人としてのプレッシャーを背負うことから、非常に難しい問題を抱えることになります。

そのため、中卒での就職は基本的にはオススメできません。ましてや、不登校になるほど心の傷を背負っているのですから尚更危険性の高い選択肢となります。

やっぱりサポート高校へ行くべき?

不登校になってしまった場合、人間関係の問題点や通学の困難を解消していく仕組みが必要になってきます。サポート高校の問題点を述べてはきましたが、なんだかんだいってもその問題を支援するにあたっては最適な環境です。

ただし、学習意欲や将来の進路の幅などにも多大な影響が出てしまうため、本人の学力が高ければ高いほど不安な選択肢にもなりえます。

学習面で問題を抱えてしまった場合や、発達障害や学習障害を抱えている場合にはこの選択肢が最適ではないでしょうか。

単にいじめを受けていたり人間関係でぶつかってしまったりというだけの理由ではなく、心の傷を解消していくのに長期間かかってしまったり、学習障害や発達障害など克服しようのない問題点を抱えていたりという理由での不登校の場合は、サポート高校へ通うのが最適な選択肢になってくると思います。

まとめ

  • 普通の高校へ進学すべき→学力は十分、将来いい大学へ行きたい、心の傷が小さい、など
  • 高卒認定試験を取得すべき→独学で勉強できる、生活面で問題がある、家庭の教育環境は万全、など
  • サポート高校へ進学すべき→学力に問題がある、心の傷が大きい、生活面をこれから克服したい、など

おわりに

中学不登校からの進路選択にあたっては普通の子供以上に辛く難しい問題です。

しかし、中学校で不登校になってしまったからといって人生が終わるわけではありません。将来の進路選択を適切に行えば未来を明るく変えていくことができます。

それぞれに合った最適な進路選択をし、不登校経験者が一人でも多く幸せな人生を手にすることができるよう祈っています。

では。

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